ArcGISを使っていて、速度が気になることはありませんか?もしかしたらお使いのGISデータの速度改善ができるかもしれません。
ArcGISをお使いの方であればMXDはご存知かと思います。ただ、MXDの速度を計測したことはありますでしょうか?
そんな時はmxdperfstatを使えば大丈夫です。
ESRI公式のツールではなく、サポートはされていないのですが、無償で使用することができます。たしか、ESRI内の有志が集まって作ったとかだと思いました(ESRIの方に聞いたのですが、詳細は忘れてしまいました)。
以下のサイトからダウンロードできます。
https://www.arcgis.com/home/item.html?id=a269d03aa1c840638680e2902dadecac
こんな感じですね。
データ
神奈川県のポリゴンと適当な施設のポイントをmxdにしてみました。これを使用します。
使い方
以下のようにコマンドを入力してください(使用するexeのバージョンはお使いのArcGISに合わせてください)。スケールはオプションで付けることができます。ですので、各スケールによるパフォーマンスも測ることがことができます。
mxdperfstat10.4.exe -mxd C:\mxdperfstat\kanagawa.mxd -scale 2000
こんな感じでXMLが出力されます。これをEXCELなどで見ることができます。
EXCELで開くとこんな感じですね。「Refresh Time (sec)」列を見ると各レイヤの読み込み時間が表示されます。サンプルデータはデータ数が少ないのであまり差は出ていませんが、ここの値が大きければパフォーマンスに改善の余地があることがわかります。
GISのパフォーマンスの数値化というのはなかなか困難な作業かと思います(遅いとか早いとかは主観によるものですので)。もしそういったことにお悩みであればmxdperfstatを使ってみてはいかがでしょうか。