GIS奮闘記

元GISエンジニアの技術紹介ブログ。主にPythonを使用。

スポンサーリンク

ArcGIS Pro で ポイントをアノテーションに変換する方法

さて、本日は ArcGIS Pro で ポイントをアノテーションに変換する方法について紹介したいと思います。

使用するデータ

位置参照情報のデータを使用したいと思います。位置参照情報については以下エントリーでも紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

www.gis-py.com

www.gis-py.com

データの詳細

今回は大字・町丁目レベルの横須賀市のデータを使用したいと思います。形式は CSV になっています。

f:id:sanvarie:20190927201811p:plain

アノテーション化する属性

「大字町丁目名」という属性をアノテーション化します。

手順

1.「XYテーブル→ポイント」ジオプロセシングツールで CSV をポイントにします。

「XYテーブル→ポイント」で以下のようにパラメーターを設定して「実行」ボタンをクリックしてください。
f:id:sanvarie:20190927202325p:plain

CSV のデータがポイントとして登録されました。 f:id:sanvarie:20190927202354p:plain

2.「大字町丁目名」をラベルとして設定します。

コンテンツウインドウで登録されたポイントレイヤーを右クリックし、「ラベル プロパティ」をクリックしてください。
f:id:sanvarie:20190927202608p:plain

ラベルクラス ウインドウが表示されるので、条件式に「$feature.大字町丁目名」と入力して「適用」ボタンをクリックしてください。
f:id:sanvarie:20190927202702p:plain

再度、コンテンツウインドウで登録されたポイントレイヤーを右クリックし、「ラベル」 をクリックしてください。
f:id:sanvarie:20190927202504p:plain

「大字町丁目名」がラベルとして表示されました。
f:id:sanvarie:20190927203055p:plain

3.「ラベルをアノテーションに変換」ジオプロセシングツールでラベルをアノテーションに変換します。

出力先を入力し、必要であればその他の設定を行い、「実行」ボタンをクリックしてください。
f:id:sanvarie:20190927203831p:plain

「大字町丁目名」ラベルがアノテーションに変換されました。
f:id:sanvarie:20190927203951p:plain

すごく簡単にポイントをアノテーションに変換することができました。文字表記はラベルで十分という方もいらっしゃるかと思いますが、GIS を使う場合、アノテーションを使用するケースは少なくないかと思います。緯度経度と属性さえあれば、このように簡単に CSV などのデータをアノテーション化できますので、ぜひ試してみてください。本日は以上です。